柔道 学校での死亡事故、今年度3件 脳しんとうは試合続行不可に
産経新聞 2012年3月16日(金)21時10分配信
全日本柔道連盟は16日の専門委員長会議で、2011年度に学校で起きた柔道による事故で3人が亡くなり、3人が後遺症の恐れのあるけがをしたと報告した。いずれも部活動中の事故だった。中学校では4月から武道の授業が必修化されるため、教育現場での安全確保が急がれる。
全柔連によると、死亡事故が起きたのは昨年6、7、8月に各1件ずつ。亡くなったのはいずれも高校1年の男子柔道部員で、2人が大外刈りによる頭部打撲、1人は熱中症が原因という。後遺症が出る恐れのある事故に遭ったのは、高校生2人、中学生1人で全員男子だった。
全柔連は12年度から、ジュニアの試合について、試合中に頭部打撲などによる脳しんとうを起こした選手には続けて出場させない方針をルール化する。22日の理事会で正式決定する。